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逓増定期保険はデメリットもあります。

さて、ここではきちんとデメリットも知っておかなくてはいけません。

大切な会社の資金を他に移す以上、ここは慎重になってなり過ぎることはありません。

逓増定期保険を選ぶ際、保険営業マンと打ち合わせをするかと思いますが、彼らも営業マンである以上はやはりメリットを強調しますし、場合によってはデメリットを隠す場合もあるかと思います。

幸い私の担当者はデメリットもきちんと説明していましたが、ここで前知識を得ておくに越したことはないでしょう。

逓増定期保険のデメリット

●複数年に渡って定額を支払い続けなければならないく、単年の利益だけで考えると失敗してしまう(これは加入保険会社からの貸付金という裏技で解消可能。心配な場合は適した逓増定期保険を選ぶべき)

●上限で数千万円なので1億以上など巨額の節税は不可能(うちのような中小企業は使えるが、数千人の大企業にとってはそれほど役に立たない可能性有り)

●税務署との追いかけっこで商品改革をしているので、すでに加入していれば加入年度の法律がまず適用されるが、来年加入しようと思っていたら税法が改正されていた、などということもありがち(逓増定期保険の前バージョンはすでに穴をふさがれていて、2009年までは有効な今の保険も2010年以降は不明)


後者2つについてはどうしようもないので、実際問題として最も大きなデメリットは最初の「複数年にわたって支払い続けなければならない」という点でしょう。

ちなみに、私の入った保険で言えば3年で解約すればほぼ全額戻ってくるものにしました。ですが、経営者の年齢や持病など要因よっては5年、10年と続けなければ返戻金が減額される保険にしか入れない場合もあるようです。

そのため、逓増定期保険を避けた方が良い人としては

●ベンツやフェラーリなど乗り回して利益の上がっている会社であることを見せびらかしたり、羽振り良くお金をばらまきたい

という方は、純粋に利益をそれらに使った方が合っているかと思います。

少なくとも数年間はそのお金は使えずに固定されるため、バブリーな生活がしたい方には向いていません。(バブリーに生活してなお余るのであれば別ですが)

私と同タイプのコツコツ型の方には向いていると思います。

使い方としては、数年後の設備投資など見越しているのであれば逆に逓増定期保険で税引き前のお金で貯めたほうがまとまった資金になりますし、万一2年目が赤字で逓増定期保険の支払いができなかったとしても、実は選ぶ保険会社によってはすでに払い込んでいる保険料を担保に融資してくれるため、これで払い込めば最悪の場合でも資金が足りずに倒産といったことはありません。


(もちろん、十分に余裕を持った範囲の金額で設定すべきなのは言うまでもありませんが)では、どの逓増定期保険が最も有利なのでしょうか?

中には上記のメリットに乏しい「どちらかと言えば逓増定期というより生命保険では?」という商品もあります。

→私の考える有利な逓増定期保険の選択基準(全ての人に合うかはわかりません)